
「これからのために何か学び直したい」。そう思っても、いざとなると何から手をつければいいか迷うものです。リスキリングという言葉はよく聞くようになりましたが、大切なのは流行に乗ることではなく、自分に合った始め方を見つけることです。この記事では、学び直しの最初の一歩を整理します。
リスキリングとは
リスキリングは、これからの仕事や環境の変化に対応するために、新しい知識やスキルを学び直すことを指します。まったく別の分野に挑戦することもあれば、今の仕事に関連するスキルを深めることもあります。「学ぶこと」自体が目的ではなく、その先で何をしたいかが起点になる点が特徴です。
まず「何のために学ぶか」を決める
学び直しでつまずきやすいのは、目的が定まらないまま教材だけ増やしてしまうことです。まずは、学んだ先にどうなりたいのかをざっくりでも言葉にしてみます。
- 1今の仕事の幅を広げたい現在の業務に関連するスキルを深める方向。学んだことをすぐ実務で試せるため、成果を実感しやすいのが利点です。
- 2別の分野へ移りたい将来の転職や職種転換を見すえた学び。時間はかかりやすいので、段階を分けて進めるのがおすすめです。
- 3変化に備えて土台を作りたい具体的な目標はまだないが、選択肢を広げておきたい方向。基礎的で応用の利くスキルから始めると無駄になりにくいです。
目的がはっきりすると、「何を、どのくらいの深さで学べばいいか」が見えてきます。逆にここが曖昧だと、途中で「これ、何のためだっけ」と続かなくなりがちです。
学ぶ手段を選ぶ|独学と講座
学ぶ方法は大きく、独学と、講座やスクールを使う方法に分かれます。どちらが正解ということはなく、目的や性格、使える時間によって向き不向きがあります。
独学が向きやすいケース
- 自分でペースを管理するのが得意
- 学びたい範囲が比較的はっきりしている
- 費用をできるだけ抑えたい
講座・スクールが向きやすいケース
- 何から手をつけるか自体がわからない
- 強制力や仲間がいたほうが続けやすい
- 体系立てて最短で学びたい
特定のサービスを勧めるものではありませんが、講座を選ぶときは「学べる内容」「かかる時間と費用」「自分の目的に合っているか」を並べて比べると、判断がしやすくなります。
公的な支援制度も選択肢に
学び直しには、国や自治体の支援制度が使える場合があります。たとえば、一定の条件を満たす人が対象の講座を受講したときに、費用の一部が支給される「教育訓練給付制度」などがあります。対象になる講座や支給の割合、条件は制度や時期によって異なるため、利用を検討する場合はハローワークや厚生労働省の案内で最新の内容を確認するのが確実です。
*教育訓練給付制度の対象講座・支給要件・支給率は制度改正で変わることがあります。詳細は厚生労働省・ハローワークの公式案内をご確認ください。
続けるための工夫
- 大きな目標を、週単位の小さな行動に分ける
- 学ぶ時間を生活の中に固定する(通勤中・寝る前など)
- 完璧を目指さず、まず一周してから深める
- 学んだことを、小さくても実際に使ってみる
まとめ
リスキリングは、「何のために学ぶか」を決めるところから始まります。目的が定まれば、独学か講座か、どのくらいの深さで学ぶかが見えてきます。公的な支援制度が使える場合もあるので、あわせて確認しておくとよいでしょう。焦って教材を増やすより、小さく始めて続ける工夫のほうが、結果的に力になります。